冬
大変すごいことだと思ってるんです、
大都会にひとりで暮らして、大都会で働いて、大大大都会を通って、大都会に帰ってるんです。
暮らしてるところはばかにされるようなところなんでしょうけど、東京の真ん中です。真ん中といっても外れなんだけど。
服を買って、食材を買って、なんとかかんとか生きています。ほんとにこれは、きっとすごいことなんだと思います。どっかでぬくぬくいい感じに生活している自分がみたら、きっと驚くと思います。よくそんな勇気があるもんだと。強いねと言うでしょう。
相当に心細いと思います。おそらく自殺してしまうひとだっていると思います。たったひとりで生きてます。ひとりじゃないでしょ、とか言われるんでしょうけど、ひとりです。私が一人と思えばそれはひとりです。
みんなが思うようなことと、私が思うようなことには大きな違いがたくさんあります。なにをそんな被害妄想だよ、と言われるんでしょうけど、私がそう思えば、そうなんです。
抱えきれない膨大な不安を背負ってます。肩が死ぬほど重いんです。一緒に背負ってくれる人もいなければ、重そうだねと言ってくれる人もいません。もしかしたら軽いのかもしれない、でもわたしが重いなと思えば、それは重いんです。
会いたい人には会えないし、会いたくない人には会わなきゃいけないし。
人身事故が起こるたび、なんとなくその飛び込む気持ちがわかるんです。これでなにか変わるのかなって思って飛び込むんだと思います。生きて文字打ってる人間になにがわかるんだって言われるかもしれないけど、わたしがわかる気がすると思ってるだけです。
さっき池袋に行ってみました。たくさんの人がいてホッとしました。いろんな人がいるなと思ってホッとしました。渋谷に行って騒ぐ人の気持ちもわかる気がします。声かけてほしいとか、見ず知らずのひととなにか共有するのは楽しい。めんどくさくない。その場で立ち去ってもいいんです。めんどくさくないものを選びたいです。楽だから。人生一回しかないから。
このまま精神が壊れたまんまでいると、わたし破産するんじゃないかしら。だれか、肩揺さぶって、オイオイ!大丈夫かよ!目ぇ覚ませ!!ってやってくれないだろうか。オイオイってされるような状態だということすら、誰も知らないです。みんなから見たわたしは元気です。それが大人ってことらしいです。準備不足でした。もう少し、暗い人間だということを提示してくればよかった。大丈夫、大丈夫と言わなければよかった。わりとピンチです。ヘルプです。
精神的なひとりです。まわりに誰もいません。
この世から消えて、そしたら、わたしはこんな連絡をとっていました、彼女は元気でしたってことにして、粉になりたい。