アラサー現実に直面する

何も求めない米んち

コーヒー

昨日ほんとひどいな、死んでるな。

 

これから夜に用があるので、高級住宅街のオシャレスポットをぐるぐるしている。

だいすきなコーヒー屋さんがたくさん東京進出してくる。

ほんとにこのメーカーさんはなぜか縁のあるというか、ポッとわたしの目の前にあらわれる。

知り合いの先輩が就職してバリスタになって、なんとなく名前は覚えてて、

バリスタ志望の彼と付き合ったときにこの社名を言ったら、いいなあ!と言っていたのもよく覚えている。

この人が、わたしにコーヒーを教えてくれた。

コーヒーなんてまったく飲めなかったのに、美味しいコーヒーがどういうものか教えてくれて、その熱意もうらやましかった。

彼のことは全然好きじゃなかったけど、とてもかっこよかったので、一瞬の夢見たいな日々で、手放すんじゃなかったな〜とも思うけど、全然好きじゃなかった。

 

その数年後、

めちゃくちゃ好きだった人の地元が発祥の地域で、その地域の水族館にいったら、館内のショップにおいてあるコーヒーが、やはりこのメーカーだったし、

そのデートのドライブ中にも、あ!ここ知ってる!と指差してその人に教えたもんだった。

地元のくせに知らなかったみたいで、へえ〜と言ってたけど、これからこの知識はわたしのあとの女たちに受け継がれていくんだろうと思うし、このメーカーを見るたびにわたしのことが一瞬でも頭によぎってくれるんだと思うと、

 

このメーカーには頭が上がらない。ありがとう。わたしの恋路にたびたびあらわれる。

 

過去の恋愛は泥沼だらけだけど、すべて楽しかったと思ってるし、いまこんなにコーヒーが好きなのも、それを表している。コーヒーの話題が出るたび、ちょっとわくわくする。