アラサー現実に直面する

何も求めない米んち

カラオケ

失恋するとカラオケに行きたくなる。自慢であるが、歌は人並み以上にうまい。
失恋したって、わたしは歌がうまいんだ、デキた人間だわ、と自己肯定感をアゲアゲにすることができる。
アラサー独身女がひとりでカラオケに入場する様は、本当に見るに耐えないシーンである。


好きな人とは必ずカラオケにいく。
そのときどんな風に歌ってたかな、と改めて自分の歌を聴きにいくのだ。
ああ、やっぱり上手だ。これはもう、グッときただろうな、この部分。この大サビの前の一旦静かになるところね。この部分最高。この部分のわたし最高。
このサビの可愛い感じのところ、横に揺れてみたりして最高に可愛いやんけ。グッとくるやんけ!!これは落ちたでしょ。可愛いわたし

 


※ 振られています。

 


そう。結果すべて振られている。歌以外の全部がダメだったんだろうなと思っている。歌は間違いなかった。そう思っている。

 


カラオケにいく理由はもうひとつあって、その失恋の清算にもなっている。
そのときよく聞いていた曲を歌ってみたり、片思いや失恋の歌を歌ってみたりして、ああやっぱり今回も楽しい恋だったなあ!相手の顔を思い浮かべて、やっぱり素敵な人だったなあと考える。
好きになるくらいなんだから、いつ考えたって、めちゃくちゃ素敵なのである。

 


こんないい人がいてね!と話をしたときの、
いいじゃん〜〜!!という友人たちの笑顔が大好きなのである。それは本当だ。
恋は楽しさしか産まない。自分と、相手と、自分の周り含め、大好きで楽しいものなのだ。