アラサー現実に直面する

何も求めない米んち

カラオケの魅力

大切な友達が、田舎に帰ってしまった。

人生で一番濃い1年を一緒に過ごした大事な、唯一の同期だった。

あの1年間のわたしを知るひとが、また遠くへ行ってしまった。

大事な記憶がまたこうやって薄れていく。

寂しいって、そういうことだ。

自分を知る人が減ることだ。

 

よくカラオケについてきてくれたひとだった。

とても歌が上手で、聴いているのもすきだった。

わたしが知る中で、一番歌のうまいひとだ。

このひとのあとにも歌のうまいひとはたくさんいたけれど、

このひとを超えるひとは現れない。

 

不器用で、腹黒くて、人間らしくて大好きな奴だった。

最後に遠く遠くを歌ってくれて、

泣きそうになってしまった。

そういえば、大切なひとが遠くに行くことって、わたしの人生のなかで、

これがはじめてだったんじゃないか。

自分もこのへんから離れたことがないし。

こういう気持ちははじめてだったな。

寂しいって気持ちは、ひとにみせるもんじゃないんだけど、(というか自分のためだからね)

はじめて、言いたくなったな。伝えたくなった。

 

くさい言葉がたくさん頭に浮かんだけど、どれも言えなかった。

 

わたしはカラオケが好きだなー

普段思わないようなことが、歌にのせて浮かんでくる

吊り橋効果みたいなのがあるかもしれないな。

個室ってどきどきするもんな。

9割はひとりカラオケだけど。

恋愛したら、カラオケに行こう。

 

あーあの歌声、聴けないんだな。

一生懸命動画撮ったわ。普段カメラなんて使わないけど。

送ってあげよう。

自由に、のんびり過ごしてほしいな。